ラクスの成長性と、働く社員の魅力に惹かれたからです。
理系の学部に所属していたため、周囲にはエンジニア志望の友人が多かったのですが、私は特定の分野に絞らず、メーカー、IT、自動車、鉄道など、幅広い業界に目を向けていました。
ラクスを知ったきっかけは、エンジニア志望の友人からの「クラウドサービスで急成長している会社があるから、受けてみたら?」というアドバイスでした。
私が就職活動をしていた当時、メール共有管理システム「メールディーラー」は既にトップシェアを確立しており、交通費・経費精算システム「楽楽精算」が急成長しているフェーズでした。
その成長性に惹かれ、ラクスの選考に臨みました。
選考初期は、自身の適性についてエンジニア職か営業職の間で悩んでいました。
そんな時に友人たちから、営業は向いてなさそうと言われたことで、逆に燃えて営業職を選びました。
最終的には、採用イベントでお話した社員の方々の仕事を楽しむ雰囲気とフランクな人柄に惹かれて入社を決めました。
入社後は研修期間を経て、「楽楽精算」のフィールドセールスとしてキャリアをスタートしました。
最初の2年間は、掘り起し案件(過去に提案したが、契約に至らなかったお客様を担当)の営業活動を行い、3年目には、インバウンド案件(お客様からサービスに興味を持ってお問い合わせをいただいた案件)を担当しました。
これからの急成長が期待されるサービスに携わりたいと考えていたタイミングで異動の機会をいただき、電子請求書発行システム「楽楽明細」の営業へ異動となりました。
「楽楽精算」で培った掘り起し案件対応の経験を活かし、「楽楽明細」においても同様のチームを立ち上げる際の初期メンバーにアサインされました。
異動から1年後にはチームリーダーを任せていただき、個人だけでなくチーム全体の成果を追い、メンバーの育成にも携わりました。
フィールドセールスのリーダーとして経験を積む中で、「楽楽明細」のプロダクト戦略へのキャリアチェンジのお話をいただきました。
自身のキャリアの選択肢を広げるチャンスと捉え、異動を決意しました。
入社8年目から現在は、プロダクト戦略部にて、「楽楽明細」の販促施策の立案・実行を担当しています。
具体的には、新規機能のリリースにおける販促推進、大企業向けの新規顧客獲得に向けた受注促進、製品の価格設定の見直しなどを担当しています。
営業現場から吸い上げたお客様の声をもとに、プロダクト改善の要望整理や、開発部門との連携も担っています。
営業としてなかなか成果を出せていない時期に、お客様への向き合い方を根本的に変えることで乗り越えた経験が印象に残っています。
成果が出せない状況が続いていた時、当時の上司から「もっとお客様に興味を持ち、深く理解しよう。そしてお客様のために何ができるかを考えて提案しよう。」とアドバイスを受けました。
当時は自分なりにお客様に向き合っているつもりでしたが、改めて自身の行動を客観的に振り返った際に、お客様からの要望に対して応答していたものの、お客様が抱える本質的な課題を特定し、その解決策を考えた提案をすることができていないと気づきました。
そのことがきっかけで「楽楽精算」というサービスをただ売るのではなく、お客様の業務運用全体の改善に貢献しようと考えを改めました。
この意識を具体的な行動に移すことで、徐々に成果が出るようになり、営業の面白さ、そして達成感をより感じるようになりました。
主に以下の3点を重視しています。
①お客様の本質的な課題を特定し、その解決に貢献すること。
お客様が抱える表面的なニーズだけでなく、その背景にある根本的な課題を見抜くよう努めています。
例えば、「請求書確認の手間を減らしたい」というご要望に対し、単にシステム提案を行うのではなく、「なぜ確認に時間がかかるのか」「確認プロセス自体を最適化できないか」といった視点から検討します。
お客様自身も意識していない潜在的な課題に焦点を当て、本質的な解決策を提供することで、長期的な信頼関係を築き、製品の価値を深くご理解いただくことを目指しています。
市場やお客様のビジネス環境の変化に対応するため、アップデートしていく必要があります。
お客様からの声に耳を傾け、その重要度や緊急度を考慮したうえで、開発計画に反映しています。
どんなに優れた機能を開発しても、お客様がその機能を使いこなせなければ意味がありません。
プロダクト戦略部門では、直接お客様に提案する立場ではないため、実際に提案を行う営業やカスタマーサクセス担当に、各機能が「どのような顧客の、どのような課題を、どのように解決できるのか」を理解いただく状態を作っています。
このようにお客様の本質的な課題解決、プロダクトの持続的な改善、そして提供価値の最大化に注力していくことが、長くご利用いただくために重要であると考えています。
今後もプロダクト戦略を通じて、顧客が必要とする機能を適切に活用し、製品がもたらす価値を最大限に享受できる状態を目指していきます。